ホワイトペーパー

Formlabsオートメーション製品のROI分析

本技術資料では、3つのシナリオで造形品 1点当たりのコストやROIの詳細を解説し、プリンタの台数、人件費、パーツの種類等、様々な要因を考慮しながら、正確なROIを算出し ます。

この資料の内容は?

Formlabsのオートメーション製品

Formlabsオートメーション製品は、Form Autoハードウェアアタッチメント、PreFormとDashboardで利用可能なFleet Controlソフトウェア機能一式、High Volume Resin Systemで構成されています。これらの製品は、Form 3/3+およびForm 3B/3B+のどのプリンタとも連携でき、プリント後に造形品を自動で取り外し、キューから直接新規のプリントを開始し、手作業量を最小化します。

Build Platform 2に搭載されたクイックリリーステクノロジー(Quick Release Technology)を活用することで、Form Autoはプリントジョブ間のオペレーター作業を省けるようになります。造形品の取り外しやレジンカートリッジの交換等の作業にかかる時間は通常数分程度ですが、オペレーターは1日に何度も立ち会わなければならないため、スケジュールを立てる必要があります。Form Autoがあれば、オペレーターが通常の工程を中断することなく、より重要度の高い作業に時間を費やせます。また、複数回のプリントジョブが完了したときに、一括して後処理が行えるため、工程がさらに集約化され、オペレーターはより多くの造形品を管理できます。

ROI(投資対効果):Formlabsオートメーション製品の コスト計算方法

どんな場合にも当てはまるような一つの正確なのROIを算出することは困難です。パーツの形状、材料の種類、パーツの需要の一貫性、人件費等の条件はすべて、プロジェクトごとに変化します。Formlabsが自社の生産工場でオートメーション製品を活用するために算出した結果によると、パーツの量を増やしても、それに見合う労働力の増加は必要なく、人件費が80%削減できるということでした。コスト削減と生産性向上は完全に達成可能な目標ではありますが、オートメーション製品を工程に組み込む前に、各企業は独自の投資対効果を算出することをおすすめします。Formlabsのチームは、個々の計算をサポートできますが、様々な例を用いながら枠組みを提供することも可能です。

3つの検討事項

3Dプリントによる造形品1点当たりのコストは、所有する設備の運転費、材料費や人件費を計算に入れて算出されます。
自動化を導入しても、1回のプリントによる造形品数(またはレジン量)は変わらず、1日に行えるプリント回数が増えるだけなので、プリント1回当たりの材料費はForm Autoを導入してもしなくても同じになります。
設備の減価償却費については、3年間でプリントした造形品数で割った金額を計上しました。各年度の労働日数は、休暇、祝日、病気休暇を考慮し、月曜日から金曜日までの一般的勤務スケジュールで250日としています。
この計算式の中で最も重要であり、最も変動しやすい値は人件費です。この企業の人件費を1時間あたり50ドルとし、複数プリンタ設定によるこれらの労働時間の削減は外挿できるとしています。Form Autoを導入することで、プリントでのすべての手作業を1日の始めにまとめて行うことができるようになり、生産が効率化される製造環境では、省力化が最も大きな成果をもたらします。

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